『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(リーガルブイ もとべんごし たかなししょうこ)は、テレビ朝日系木曜ドラマ枠で2018年10月11日から放送されているテレビドラマである[1][2]。資格を剥奪された元女性弁護士が様々な事情を抱えた弁護士やパラリーガルを誘い出し、法律事務所を立ち上げて大手法律事務所と対峙していく物語である。主演は米倉涼子[1]。
あらすじ[編集]
大手法律事務所「Felix & Temma法律事務所」に勤務していた弁護士・小鳥遊翔子。しかし、翔子はある理由から弁護士資格剥奪という処罰を与えられてしまう。弁護士資格を失った翔子は、弁護士資格があるにも関わらず全く実務経験のない大学教授を代表弁護士として誘い出し、法律事務所を開かせる。翔子は管理人となるが、弁護士資格がないことを口実に元女性銀行員、元警備員といった服役経験者、クラブのホストといった曲者ぞろいの人物たちをパラリーガル[3]として雇い、さらには自殺しようとしていた若手弁護士や翔子の後をつけてしまった縁で事務所の一員となった京極の教え子である元エリート検事である弁護士を誘い、強引なやり方でこき使っていく。民事訴訟で厄介な案件が次々と舞い込む中、翔子は嘗て所属していたFelix & Temma法律事務所と対峙してくことになる。果たして弱小法律事務所=京極法律事務所は圧倒的な力を誇るFelix & Temma法律事務所に勝つという奇跡を起こすことができるのか。
登場人物[編集]
- 小鳥遊翔子(たかなし しょうこ)
- 演 – 米倉涼子[1]
- 京極法律事務所の管理人。嘗ては大手法律事務所「Felix & Temma法律事務所」に所属していた弁護士であったが、とある理由から弁護士資格を剥奪される。その後、弁護士資格があるのに実務経験がない元大学教授を代表弁護士として招聘し、弁護士事務所を開かせる。京極法律事務所の管理人となるが、弁護士資格がないのを楯にして自らは動こうとせず、自ら誘い出した弁護士やパラリーガルをこき使う。その反面、法律を利用して悪事を働かせる者や法律に甘えようと画策する者を決して許さない正義感を持っている。様々な黒い噂も飛び交っているが、真相は定かではない。
- 海崎勇人(かいざき はやと)
- 演 – 向井理[4]
- Felix & Temma法律事務所のエース弁護士で翔子の元同僚。嘗ては翔子の恋人とも噂されたことがある。異常なほどの上昇志向者でプライドも高く、裁判における自分の戦略には絶対の自信を持っている。そのため、裁判に勝つためならば違法な手段を講じることも厭わない。代表弁護士・天馬壮一郎の右腕とも云うべき存在である。
- 青島圭太(あおしま けいた)
- 演 – 林遣都[4]
- 京極法律事務所の弁護士。極度のあがり症で、Felix & Temma法律事務所を受ける際には面接で失敗した経緯がある。その後は中規模の弁護士事務所で働いていたが、翔子に誘われて京極法律事務所で働くことになる。性格が真面目すぎるが故に法廷などでの駆け引きに弱く、敗訴が続いている。自分は弁護士に向いていないのではとの自己嫌悪に陥りつつある。
- 白鳥美奈子(しらとり みなこ)
- 演 – 菜々緒[5]
- Felix & Temma法律事務所のアソシエイト弁護士[6][7]で、海崎の下で働いている。物腰は柔らかいが、いずれはパートナー弁護士[8][7]になり、トップを勝ち取ろうと目論んでいる野心家である。様々な手段を講じて、代表弁護士・天馬壮一郎とも取引できる卓越した能力も持ち合わせている。
- 馬場雄一(ばば ゆういち)
- 演 – 荒川良々[4]
- 京極法律事務所のパラリーガル。警備員であったが、2年前に同じ警備会社に勤務する部下からストーカー被害を訴えられて服役した。尾行調査が得意だが、興味あるものに集中してしまうと周りが見えなくなってしまうという難癖がある。
- 神保有希(じんぼ ゆき)
- 演 – 内藤理沙[4]
- 翔子が足繁く通う鉄道バーの店員。来店するたびに支払いが滞る翔子をたしなめながらも、翔子が来店するのを心待ちにしている。
- 中沢淳美(なかざわ あつみ)
- 演 – 宮本茉由[9]
- Felix & Temma法律事務所の所長・天馬壮一郎の秘書。天馬の恋人とも噂される美女ではあるが、その裏でもう1つの恐ろしい顔も見せていく。
- 伊藤理恵(いとう りえ)
- 演 – 安達祐実[4]
- 京極法律事務所のパラリーガル。元銀行員であったが、好きになってしまった男のために1億円を横領した容疑で3年間服役していた。情に脆いのが難点ではあるが、仕事が丁寧である。日商簿記検定3級や証券外務員2種など様々な資格を持っている。ケチで金の管理が得意なのが買われて、事務所の金庫番を任される。
- 茅野明(かやの あきら)
- 演 – 三浦翔平[4]
- 京極法律事務所のパラリーガルとして勤務する傍らで現役のホストとしても働いている。性格はそれなりに良いのだが、少し間抜けな面がある。ホストクラブで翔子と出会ったことで意気投合し、京極法律事務所で働くことになった。人懐っこい性格からか、聞き込みが得意ではあるが、間抜けな性格が災いして難しい話を聞くのが苦手である。
- 大鷹高志(おおたか たかし)
- 演 – 勝村政信[4]
- 弁護士だが、以前は特捜部に配属されたこともある元エリート検事。検事時代、当時弁護士をしていた翔子に完膚なきまでに打ちのめされた苦い経験を持つ。弁護士にはなったものの、上から目線の悪い性格とプライドの高さが災いして客からの依頼が全く来ないのが悩み。大学時代の恩師である京極雅彦を誘った翔子を尾行していくうちに、何故か京極法律事務所で働く羽目に遭ってしまう。
- 天馬壮一郎(てんま そういちろう)
- 演 – 小日向文世[4]
- Felix & Temma法律事務所の代表弁護士。翔子の元上司であり、弁護士会会長も務める大物である。人情派弁護士として知られてはいるが、海崎同様に勝つためならば如何なる手段を講じることも厭わない非情な性格の持ち主でもある。以前は翔子のことを高く買っていたが、現在ではその存在を疎ましく思っている。
- 京極雅彦(きょうごく まさひこ)
- 演 – 高橋英樹[4]
- 京極法律事務所の代表弁護士。法学者として大学教授を務め、法律学教授経験者に対する認定制度における弁護士資格を持ってはいるが、実質的な実務経験は全くない。翔子に半ば誘惑される形で代表弁護士となったが、実質上は翔子に実権を握られている。
ゲスト[編集]
- 第1話
- 安田勉(やすだ つとむ)
- 演 – 児嶋一哉(アンジャッシュ)
- 一流企業「君島化学」社員。三島麻央から痴漢の疑いをかけられるが、一貫して無実を主張している。青島から示談を提案されるが、「自分に嘘はつきたくない」と言って拒否する。
- 三島麻央(みしま まお)
- 演 – 山谷花純[10]
- 就職を間近に控えた大学4年生。電車内で安田に痴漢されたと訴える。裁判でも一貫して安田が犯人であると断言する。
スタッフ[編集]
放送日程[編集]
話数 | 放送日 | サブタイトル[12] | 演出 | 視聴率 |
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第1話 | 10月11日 | 痴漢裁判300億円!?絶対に勝つ女!! | 田村直己 | |
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム) |
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脚注[編集]
外部リンク[編集]
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