この記事は、2018年1月13日2:17に更新しました。
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ランキング
日本のドラマ
1 | わたしは、ダニエル・ブレイク |
2 | パターソン |
3 | マンチェスター・バイ・ザ・シー |
4 | ダンケルク |
5 | 立ち去った女 |
6 | 沈黙-サイレンス- |
7 | 希望のかなた |
8 | ドリーム |
9 | ムーンライト |
10 | ラ・ラ・ランド |
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外国映画ベストテン
1位
わたしは、ダニエル・ブレイク
- イギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳のダニエル・ブレイクは、心臓の病を患い医者から仕事を止められる。
- 国の援助を受けようとするが、複雑な制度が立ちふさがり必要な援助を受けることが出来ない。
- 悪戦苦闘するダニエルだったが、シングルマザーのケイティと二人の子供の家族を助けたことから、交流が生まれる。
- 貧しいなかでも、寄り添い合い絆を深めていくダニエルとケイティたち。
- しかし、厳しい現実が彼らを次第に追いつめていく。
解説
- 2016年・第69回カンヌ国際映画祭で、「麦の穂をゆらす風」に続く2度目の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。
- イギリスの複雑な制度に振り回され、貧困という現実に直面しながらも助け合って生きる人びとの姿が描かれる。
- イギリス北東部ニューカッスルで大工として働くダニエル・ブレイク。
- 心臓に病を患ったダニエルは、医者から仕事を止められ、国からの援助を受けようとしたが、複雑な制度のため満足な援助を受けることができないでいた。
- シングルマザーのケイティと2人の子どもの家族を助けたことから、ケイティの家族と絆を深めていくダニエル。
- しかし、そんなダニエルとケイティたちは、厳しい現実によって追い詰められていく。
あらすじ
- 59歳のダニエル(デイヴ・ジョーンズ)は、イギリス・ニューカッスルで大工の仕事に就いていたが、心臓の病でドクターストップがかかる。
- 失職した彼は国の援助の手続きを進めようとするが、あまりにもややこしい制度を前に途方に暮れる。
- そんな中、ダニエルは二人の子供を持つシングルマザーのケイティと出会う。
- 『わたしは、ダニエル・ブレイク』(I, Daniel Blake)は、ケン・ローチ監督、ポール・ラヴァーティ(英語版)脚本による2016年のイギリス・フランスのドラマ映画(英語版)である。
- 出演はデイヴ・ジョーンズ(英語版)、ヘイリー・スクワイアーズ(英語版)、ディラン・マキアナン、ブリアナ・シャンらである。
- 第69回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、第69回ロカルノ国際映画祭で観客賞(英語版)を獲得した。
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外国映画ベストテン
2位
パターソン
解説
- ジム・ジャームッシュが「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」以来4年ぶりに手がけた長編劇映画で、「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバー扮するバス運転手パターソンの何気ない日常を切り取った人間ドラマ。
- ニュージャージー州パターソン市で暮らすバス運転手のパターソン。
- 朝起きると妻ローラにキスをしてからバスを走らせ、帰宅後には愛犬マービンと散歩へ行ってバーで1杯だけビールを飲む。
- 単調な毎日に見えるが、詩人でもある彼の目にはありふれた日常のすべてが美しく見え、周囲の人々との交流はかけがえのない時間だ。
- そんな彼が過ごす7日間を、ジャームッシュ監督ならではの絶妙な間と飄々とした語り口で描く。
- 「ミステリー・トレイン」でもジャームッシュ監督と組んだ永瀬正敏が、作品のラストでパターソンと出会う日本人詩人役を演じた。
- 『パターソン』(原題:Paterson)は、ジム・ジャームッシュ監督による2016年の映画。
- アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ハラハニ主演。
- 第69回カンヌ国際映画祭オフィシャルコンペティション出品。
- 日常生活からインスピレーションを受けて詩を書いているバス運転手が主人公。
- その詩は毎日の暮らしをいろどる物や、人々を観察することによって生み出されている。
- この作品は詩人ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ、ニューヨーク派の詩人ロン・パジェットへのオマージュになっている。
あらすじ
- ニュージャージー州パターソンでバスの運転手をしているパターソン(アダム・ドライヴァー)は、朝、妻のローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをすることから始まる、変化のない毎日を過ごしている。
- そんな日々の中でパターソンは、周囲の会話やマッチ箱といった何げない物事に着想を得た詩をノートに書き留めていた。
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外国映画ベストテン
3位
マンチェスター・バイ・ザ・シー
マンチェスター・バイ・ザ・シー (映画) – Wikipedia
- 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(Manchester by the Sea)は、2016年にアメリカ合衆国で製作されたドラマ映画である。
- 監督はケネス・ロナーガン、主演はケイシー・アフレックが務める。
あらすじ
- リー・チャンドラーは短気な性格で血の気が多く一匹狼で、ボストンの住宅街で便利屋として生計を立てていた。
- ある冬の日、リーは兄のジョーが心臓発作で亡くなったとの電話を受けた。
- 実家に帰ったリーは、自分が16歳になるジョーの息子の後見人に選出されたことを知る。
- 兄を失った悲しみや自分に甥が養育できるだろうかという不安に向き合うリーだったが、彼はそれ以上に暗い過去、重い問題を抱えていた。
解説
- 「ジェシー・ジェームズの暗殺」「インターステラー」のケイシー・アフレックが主演し、心を閉ざして孤独に生きる男が、兄の死をきっかけに故郷に戻り、甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく姿を描いたヒューマンドラマ。
- 「ギャング・オブ・ニューヨーク」の脚本で知られるケネス・ロナーガンが監督・脚本を務め、第89回アカデミー賞では作品賞ほか6部門にノミネート。
- アフレックが主演男優賞、ロナーガン監督が脚本賞を受賞した。
- プロデューサーにマット・デイモン、主人公の元妻役で「マリリン 7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズ、兄役で「キャロル」のカイル・チャンドラーが共演。
- アメリカ、ボストン郊外で便利屋として生計を立てるリーは、兄ジョーの訃報を受けて故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに戻る。
- 遺言でジョーの16歳の息子パトリックの後見人を任されたリーだったが、故郷の町に留まることはリーにとって忘れられない過去の悲劇と向き合うことでもあった。
- あらすじ
- ボストン郊外で便利屋をしている孤独な男リー(ケイシー・アフレック)は、兄ジョー(カイル・チャンドラー)の急死をきっかけに故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーに戻ってくる。
- 兄の死を悲しむ暇もなく、遺言で16歳になるおいのパトリック(ルーカス・ヘッジズ)の後見人を引き受けた彼は、おいの面倒を見るため故郷の町に留まるうちに、自身が心を閉ざすことになった過去の悲劇と向き合うことになり……。
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外国映画ベストテン
4位
ダンケルク
- 世界が嫉妬する才能クリストファー・ノーラン監督が実話に挑んだ99分間
- 究極の映像体験『ダンケルク』
- この監督は、考えることが違う。
- 『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』と、新作ごとに圧倒的な映像表現と斬新な世界観で、観る者を驚愕させてきた天才クリストファー・ノーラン監督。
- 彼が、初めて実話に挑んだ本作は、これまでの戦争映画の常識を覆す、まったく新たな究極の映像体験を突きつける。
- 史実をもとに描かれるのは、相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」。
- 絶体絶命の地ダンケルクから生きて帰れるか、というシンプルで普遍的なストーリーを、まるで自分が映画の中の戦場に立っているような緊迫感と臨場感で、体感させる。開始早々からエンドロールまで、映像と音響がカラダを丸ごと包み込み、我々観客を超絶体験へといざなう。
- そして上映開始とともに動き出す時計の針のカウントダウン。
- 陸海空それぞれ異なる時間軸の出来事が、一つの物語として同時進行。目くるめくスピードで3視点が切り替わる。
- これぞノーランの真骨頂!99分間ずっと360度神経を研ぎ澄まさないと生き残れない、一瞬先が読めない緊張状態が続くタイムサスペンス。
- 生き抜け。
- 海の町ダンケルクに追い詰められた英仏軍40万人。
- 若き兵士トミーは絶体絶命の地から脱出できるのか?
- フランス北端ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士。
- 背後は海。陸・空からは敵――そんな逃げ場なしの状況でも、生き抜くことを諦めないトミー(フィオン・ホワイトヘッド)とその仲間(ハリー・スタイルズ)ら、若き兵士たち。
- 一方、母国イギリスでは海を隔てた対岸の仲間を助けようと、民間船までもが動員された救出作戦が動き出そうとしていた。
- 民間の船長(マーク・ライランス)は息子らと共に危険を顧みずダンケルクへと向かう。
- 英空軍のパイロット(トム・ハーディー)も、数において形勢不利ながら、出撃。
- こうして、命をかけた史上最大の救出作戦が始まった。
- 果たしてトミーと仲間たちは生き抜けるのか。
- 勇気ある人々の作戦の行方は!?
- 『ダンケルク』 (Dunkirk) は、クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による2017年の戦争映画である。
- 第二次世界大戦のダンケルク大撤退が描かれており、イギリス、オランダ、フランス、アメリカ合衆国の4カ国合作映画である。
- ノーランは空、陸、海の3つの視点で語られる物語を執筆した。
- 台本に台詞はほとんど存在せずにディテールのみでサスペンスが描かれる。
- 撮影は2016年5月よりフランスのダンケルクで行われ、撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマによりIMAX65mm及び65mmラージ・フォーマットが用いられた。
- 北米では2017年7月21日、日本では同年9月9日にIMAXほかで封切られた。
- あらすじ
- 1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。
- ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。
- 一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。
- さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する。
解説
- 「ダークナイト」「インターステラー」のクリストファー・ノーラン監督が、初めて実話をもとに描く戦争映画。
- 史上最大の救出作戦と言われる「ダイナモ作戦」が展開された、第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く。
- ポーランドを侵攻し、そこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、戦車や航空機といった新兵器を用いた電撃的な戦いで英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていく。
- この事態に危機感を抱いたイギリス首相のチャーチルは、ダンケルクに取り残された兵士40万人の救出を命じ、1940年5月26日、軍艦はもとより、民間の船舶も総動員したダイナモ作戦が発動。
- 戦局は奇跡的な展開を迎えることとなる。
- 出演は、今作が映画デビュー作となる新人のフィオン・ホワイトヘッドのほか、ノーラン作品常連のトム・ハーディやキリアン・マーフィ、「ブリッジ・オブ・スパイ」でアカデミー助演男優賞を受賞したマーク・ライランス、ケネス・ブラナー、「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズらが顔をそろえている。
ダンケルクを見る方法は、こちらをどうぞ。
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外国映画ベストテン
5位
立ち去った女
解説
- 各国の映画祭で高い評価を受けるフィリピンの鬼才ラブ・ディアス監督が第73回ベネチア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)を受賞した、
- 上映時間3時間48分に及ぶ人間ドラマ。
- 殺人の罪で30年間投獄されていた無実の女ホラシアが出所した。
- 事件の真の黒幕で、彼女を陥れたかつての恋人ロドリゴに復讐するため、ホラシアは孤独な旅に出る。
- そんな彼女の前に、困っている者、弱い者たちが現れる。
- 貧しい卵売りの男、物乞いの女、心と身体に傷を抱えた謎の女、彼らに手を差し伸べ、惜しみなく愛を注ぐホラシア。
- そんな彼女を慕う者たちの助けにより、ホラシアは復讐のターゲットとの距離を次第に縮めていく。
- あらすじ
- 恋人だったロドリゴ(マイケル・デ・メッサ)によって、無実にもかかわらず殺人の罪で30年も投獄されたホラシア(チャロ・サントス=コンチョ)。
- 出所したホラシアは、復讐(ふくしゅう)を果たそうとロドリゴを捜す旅に出る。
- アヒルの卵を売る男、物乞いをして食いつなぐ女、心と体に傷を抱えた謎めいた女(ジョン・ロイド・クルーズ)ら、行く先々で出会うさまざまな者たちにホラシアは優しく接する。
- そんな彼女に心を打たれた者たちの協力もあって、ホラシアは少しずつロドリゴに近づいていき……。
- 『立ち去った女』(Ang Babaeng Humayo)は、ラヴ・ディアス監督・脚本・撮影・編集による2016年のフィリピンのドラマ映画である。
- 第73回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映され、最高賞である金獅子賞を獲得した。
- ABS-CBNの社長兼CEOに就任して以降女優休業していたチャロ・サントス=コンチョ(英語版)の復帰作でもある。
- 製作
- 『立ち去った女』は監督のラヴ・ディアスが撮影と編集を兼任した。
- 製作はサイン・オリヴィアとシネマ・ワン・オリジナルズ(英語版)が行い、後者の社長のロナルド・アーゲルズが製作総指揮を務めた。
- 上映時間は4時間を想定しており、2016年6月には既に編集作業に入っていた。
- ディアスは本作がレフ・トルストイの短編小説「God Sees the Truth, But Waits」に触発されていると述べている。
公開
- この映画は映画祭を狙って製作されたものではなかったが、ディアスは映画祭で上映するアイデアを抱いていた。
- 2016年6月にはフィリピン国内外での上映が検討中であることが報じられた。
- また第42回メトロマニラ映画祭(英語版)での上映も検討されていた。
- 2016年9月、第73回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映された。
- アジアの映画製作会社が単独で製作した映画としては今回唯一のコンペティション入りであった。
- またディアスの映画が同映画祭で上映されるのは3度目であった。
- 『立ち去った女』は2016年のシネマ・ワン・オリジナルズ映画祭(英語版)で上映された。
- フィリピン国内での商業上映開始日は当初は2016年9月23日に設定され、第89回アカデミー賞外国語映画賞(英語版)フィリピン代表作の資格を得る予定であった。
- その後『ローサは密告された』がフィリピン代表作に決定すると9月28日に変更された。
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外国映画ベストテン
6位
沈黙-サイレンス-
- 17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。
- 日本で捕えられ棄教 (信仰を捨てる事)したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは 日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。
- 日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。
- それも束の間、幕府の取締りは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。
- 頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の 井上筑後守は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。
- そして次々と犠牲になる人々―
- 守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。
- 心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。
- 追い詰められた彼の決断とは―
『沈黙 -サイレンス-』(ちんもく サイレンス、原題:Silence)は、2016年の歴史ドラマ映画。
- 概要
- 遠藤周作の小説『沈黙』を原作とし、マーティン・スコセッシが監督、ジェイ・コックスが脚本を務める。
- 出演はアンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライヴァー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら。日本ではKADOKAWAの配給で2017年1月21日公開。
- 過激な拷問や処刑のシーンなどが多く、日本ではPG-12指定だが、アメリカではR指定。
- 劇中ではBGMの音楽はほとんど流れない
ストーリー
- 17世紀、江戸時代初期― ポルトガルで、イエズス会の宣教師であるセバスチャン・ロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)とフランシス・ガルペ神父(アダム・ドライヴァー)のもとに、日本でのキリスト教の布教を使命としていたクリストヴァン・フェレイラ神父(リーアム・ニーソン)が日本で棄教したという噂が届いた。
- 尊敬していた師が棄教したことを信じられず、2人は日本へ渡ることを決意する。
- 2人は中国・マカオで日本人の漁師にしてキリシタン(キリスト教徒)であるキチジロー(窪塚洋介)の手引きにより、日本のトモギ村に密入国する。
- そこでは隠れキリシタンが奉行の弾圧に苦しみながらも信仰を捨てずに祈り続けていた。
- 司祭はなく、「じいさま」と呼ばれる村長のイチゾウ(笈田ヨシ)だけが洗礼のみを行えるという環境だった。
- 2人は村人達と交流を交わし、布教活動を行っていく。
- キチジローはかつて弾圧を受け、踏み絵により棄教を示したが、自分以外の家族は踏み絵を行えず、眼前で処刑されたのだという。
- 罪の意識を背負い苦しむキチジローは自分の村である五島列島にも2人の宣教師を招き、布教を広める。
- そこでフェレイラの手掛かりも掴み、任務は順調かと思えた。
- しかし、キリシタンがトモギ村に潜んでいることを嗅ぎ付けた長崎奉行・井上筑後守(イッセー尾形)が村に訪れ、2人の宣教師の身柄を要求した。
- 村人達は必死に匿ったが、代償としてイチゾウ、キチジロー、そして敬虔な信者であったモキチ(塚本晋也)を含む4人の村人が人質となった。
- 奉行は踏み絵だけではキリシタンをあぶり出すことは困難と考え、「イエス・キリストの像に唾を吐け」と強要した。
- 4人の内キチジローを除く3人は棄教しきれず、処刑されることとなった。
- 自分達を守るために苦しむ信者達を見てロドリゴは苦悩する。
- 「なぜ神は我々にこんなにも苦しい試練を与えながら、沈黙したままなのか―?」
- あらすじ
- 江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。
- 長崎で宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教したとの知らせを受けた彼の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、キチジロー(窪塚洋介)の協力で日本に潜入する。
- その後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……。
- 解説
- 遠藤周作の小説「沈黙」を、「ディパーテッド」「タクシードライバー」の巨匠マーティン・スコセッシが映画化したヒューマンドラマ。
- キリシタンの弾圧が行われていた江戸初期の日本に渡ってきたポルトガル人宣教師の目を通し、人間にとって大切なものか、人間の弱さとは何かを描き出した。
- 17世紀、キリスト教が禁じられた日本で棄教したとされる師の真相を確かめるため、日本を目指す若き宣教師のロドリゴとガルペ。
- 2人は旅の途上のマカオで出会ったキチジローという日本人を案内役に、やがて長崎へとたどり着き、厳しい弾圧を受けながら自らの信仰心と向き合っていく。
- スコセッシが1988年に原作を読んで以来、28年をかけて映画化にこぎつけた念願の企画で、主人公ロドリゴ役を「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールドが演じた。
- そのほか「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソン、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のアダム・ドライバーらが共演。キチジロー役の窪塚洋介をはじめ、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシといった日本人キャストが出演する。
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外国映画ベストテン
7位
希望のかなた
- 誰かを受け入れるとき、そこには希望が生まれる。
- 内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。
- 空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手をさしのべ、自身のレストランへカーリドを雇い入れる。
- そんなヴィクストロムもまた、行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。
- それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始めるが…。
- 社会への深い洞察に満ちた、アキ・カウリスマキの新境地。
- 無償のやさしさと辛辣なユーモアが、世界を覆う不寛容を打ち砕く。
- 2017年のベルリン国際映画祭で観る者すべての胸に深い余韻を残し、批評家のみならず観客からも圧倒的支持を受けたアキ・カウリスマキ監督『希望のかなた』。
- 同映画祭で見事、監督賞を受賞したカウリスマキは、前作『ル・アーヴルの靴みがき』で“港町3部作”と名付けたシリーズ名を自ら“難民3部作”に変えて、今や全世界で火急の課題となった難民問題に再び向かいあいました。
- シリア難民の主人公カーリドは、“いい人々のいい国”だと聞いていたフィンランドで、無情にも難民申請を却下され、ネオナチからのいわれのない暴力にさらされます。
- これは、やむなく故郷を離れた難民たちが、希望を求めた土地で実際に直面する現実です。
- そんな酷薄な現実にさらされるカーリドに、ヴィクストロムをはじめとする市井の人々が救いの手をさしのべます。
- カウリスマキ映画ではおなじみの、社会の片隅でつつましやかに生きる、少しばかり孤独をかかえた人々のちいさな善意が、カーリドの願いを叶え、魂を救うのです。
- 『希望のかなた』は今、世界が忘れかけている“当たり前”の人間性を、辛辣なユーモアと無償のやさしさをもって描いたヒューマンドラマ。
- カウリスマキからのメッセージは、不寛容がはびこる世界に生きる私たちの、心のより所となることでしょう。
- 主人公カーリドを演じるのはシリア人俳優シェルワン・ハジ。
- ヴィクストロム役のサカリ・クオスマネンをはじめとする個性的なカウリスマキ組の常連たち、そしてカウリスマキの愛犬ヴァルプとのアンサンブルを見事にこなし、映画初主演ながらダブリン国際映画祭で最優秀男優賞を受賞しました。
- また、物語に絶妙にシンクロするフィンランドのベテランミュージシャンによる演奏シーンの数々や、痛烈な“わさびネタ”も必見です。
- 解説
- フィンランドの名匠アキ・カウリスマキが、前作「ル・アーヴルの靴みがき」に続いて難民問題をテーマに描き、2017年・第67回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したヒューマンドラマ。
- シリア人の青年カリードは内戦が激化する故郷を追われ、生き別れた妹を捜すうちにヘルシンキに流れ着く。
- 内戦で全てを失ったカリードにとって、妹を捜し出すことだけが唯一の望みだった。
- ヨーロッパ全体を悩ませる難民危機の影響か、無情にも難民申請を却下され、いわれのない差別や暴力にさらされるカリードだったが、レストランを営むビクストロムに助けられ、彼の店で働くことに。
- ビクストロムもまた、行き詰った過去を捨てて人生をやり直そうとしていた。
- ビクストロム役に「過去のない男」のサカリ・クオスマネン。
- あらすじ
- カーリド(シェルワン・ハジ)は石炭を積んだ貨物船に隠れ、内戦が激化するシリアのアレッポから遠く離れたフィンランドの首都ヘルシンキにたどり着く。
- 差別と暴力にさらされながら数々の国境を越え、偶然この地に降り立った彼は難民申請をする。
- 彼の望みは、ハンガリー国境で生き別れた妹ミリアム(ニロズ・ハジ)を呼び寄せることだけだった。
- 『希望のかなた』(Toivon tuolla puolen)は、アキ・カウリスマキ監督・製作・脚本による2017年のフィンランドのコメディ・ドラマ映画である。
- 第67回ベルリン国際映画祭(英語版)のコンペティション部門で上映された。
プロット
- ヘルシンキ。
- トルコからやってきた貨物船に身を隠していたカーリドは、この街に降り立ち難民申請をする。
- 彼はシリアの故郷アレッポで全ての家族を失い、たったひとり生き残った妹ミリアムと生き別れになっていたのだ。
- 彼女をフィンランドに呼び、慎ましいながら幸福な暮らしを送らせることがカーリドの願いだった。
- 一方、この街でセールスマン稼業と酒浸りの妻に嫌気がさしていた男、ヴィクストロムはついに家出し、全てを売り払った金をギャンブルにつぎ込んで運良く大金を手にした。
- 彼はその金で一軒のレストランを買い、新しい人生の糧としようとする。
- 店と一緒についてきた従業員たちは無愛想でやる気のない連中だったが、ヴィクストロムにはそれなりにいい職場を築けるように思えた。
- その頃カーリドは、申請空しく入国管理局から強制送還されそうになり、逃走を目論んだあげく出くわしたネオナチの男たちに襲われるが、偶然ヴィクストロムに救われる。
- 拳を交えながらも彼らは友情を育み、カーリドはレストランの従業員に雇われたばかりか、寝床や身分証までもヴィクストロムに与えられた。
- 商売繁盛を狙い手を出した寿司屋事業には失敗するものの、いつしか先輩従業員たちまでもカーリドと深い絆で結ばれていった。
- そんなある日、カーリドは難民仲間からミリアムの居場所を知らされる。
- ヴィクストロムらの協力で彼は妹と再会、目的を果たすに至る。
- だが、安心しきった彼をいつぞやのネオナチの一員が襲う。刃物で深い傷を負いながらも、カーリドは妹を笑顔で送り出すのだった。
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外国映画ベストテン
8位
ドリーム
- 解説
- 1962年に米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士ジョン・グレンの功績を影で支えた、NASAの3人の黒人系女性スタッフ、キャサリン・ジョンソン、ドロシー・ボーン、メアリー・ジャクソンの知られざる物語を描いたドラマ。
- ソ連とアメリカの宇宙開発競争が繰り広げられていた61年、米バージニア州ハンプトンにあるNASAのラングレー研究所に、ロケットの打ち上げに必要不可欠な計算を行う黒人女性グループがいた。
- なかでも天才的な数学の才能をもつキャサリンは、宇宙特別研究本部の計算係に抜てきされるが、白人男性ばかりのオフィス環境は、キャサリンにとって決して心地よいものではなかった。
- 一方、ドロシーとメアリーもそれぞれ、黒人であるというだけで理不尽な境遇に立たされるが、それでも3人はひたむきに夢を追い続け、やがてNASAの歴史的な偉業に携わることとなる。
- キャサリン役で「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のタラジ・P・ヘンソンが主演し、ドロシー役を「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のオクタビア・スペンサー、メアリー役を「ムーンライト」などにも出演している歌手のジャネール・モネイが演じた。
- 監督は「ヴィンセントが教えてくれたこと」のセオドア・メルフィ。
- ミュージシャンのファレル・ウィリアムスが製作と音楽を担当。
- 『ドリーム』(原題: Hidden Figures)は、2016年にアメリカ合衆国で公開された伝記映画である。
- 本作はマーゴット・リー・シェッタリー(英語版)のノンフィクション小説『Hidden Figures』を原作としている。
- 監督・脚本はセオドア・メルフィが、主演はタラジ・P・ヘンソンが務めた。
- 本作は第23回全米映画俳優組合賞のキャスト賞を受賞するなど極めて高い評価を得た。
- 概略
- 1961年のバージニア州ハンプトン。
- アメリカ南部において、依然として白人と有色人種の分離政策が行われていた時代。
- 優秀な黒人女性のキャサリンは、同僚のドロシーとメアリーと共にアメリカ南東部のラングレー研究所で計算手として働いていた。
- ソ連の人工衛星打ち上げ成功を受けて、アメリカ国内では有人宇宙船計画へのプレッシャーが強まっていた。
- そんな中、キャサリンは上司のミッチェルからスペース・タスク・グループ(英語版)での作業を命じられた。
- 図らずも、キャサリンはグループ初の黒人でしかも女性スタッフとなったのだが、彼女は職場の建物に黒人向けのトイレがないなどの劣悪な環境に苦しめられることとなった。
- キャサリンに対する同僚の反応は酷いもので、エンジニアを総括するポールに至っては露骨に嫌な顔をし、計算部の代理スーパーバイザーであるドロシーは自身の昇進を願い出ていたが、ミッチェルに前例がないという理由で断られていた。
- また、メアリーは実験用の宇宙カプセルの耐熱壁に欠陥があることに気がついていたが、上司からのエンジニアへ転身する勧めを「女で黒人でエンジニアになることはできない」として受け入れられなかった。
- 本作はこの3人の黒人女性が偏見や差別と戦いながら、いかにして科学史に残る偉業であるマーキュリー計画の達成に貢献したかを描き出した作品である。
- あらすじ
- 1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。
- NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。
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外国映画ベストテン
9位
ムーンライト
- 『ムーンライト』(英: Moonlight)は、2016年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画。
- タレル・アルヴィン・マクレイニー(英語版)による “In Moonlight Black Boys Look Blue” を原案としており、監督はバリー・ジェンキンスが務め、脚本はマクレイニーとジェンキンスの共作で執筆された。
- 出演者は、トレヴァンテ・ローズ(英語版)、アンドレ・ホランド(英語版)、ジャネール・モネイ、アシュトン・サンダース(英語版)、ナオミ・ハリス、マハーシャラ・アリほか。
- 作品は2015年からフロリダ州マイアミで撮影され、2016年9月2日のテルライド映画祭でワールド・プレミアを迎えた。
- A24配給の元、同年10月21日にアメリカ合衆国で公開され、世界で2,300万ドルの興行収入を得ている。
- 日本公開は2017年3月31日(配給はファントム・フィルム)。
- 第74回(英語版)ゴールデン・グローブ賞では映画部門 作品賞 (ドラマ部門)を獲得したほか、5部門にノミネートされた。
- 同年の第89回アカデミー賞では8部門でノミネートを受け、作品賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚色賞を受賞している。
あらすじ
1. リトル
- シャロン(演:アレックス・ヒバート)は、「リトル」という渾名を付けられた、恥ずかしがり屋で引っ込み思案の男の子である。
- 彼はいじめっ子たちから隠れているところを、キューバ人のクラック・コカイン売人であるフアン(演:マハーシャラ・アリ)に見つけられ、フアンはシャロンを、自分とガールフレンドのテレサ(演:ジャネール・モネイ)が暮らす家へ連れて行く。
- 夕食と一夜の宿を許された後、シャロンは心を開くようになる。
- 翌朝フアンは、感情的で虐待する母ポーラ(演:ナオミ・ハリス)の元へシャロンを送り返す。
- シャロンには、クラスメートのケヴィン(演:ジェイデン・パイナー)しか友人がいない。
- シャロンはフアンと多くの時間を共に過ごすようになり、彼から泳ぎと、人生は自分で切り開かなくてはならないのだということを教えられる。
- ある夜フアンは、自分の顧客のひとりが、ポーラと車中でクラック・コカインを吸っていることに気付く。
- 翌朝シャロンは、テレサとフアンに、母に対する憎悪があることを認める。
- 母に薬物を売っていたフアンと揉めたシャロンはその場を立ち去り、フアンは恥ずかしさからうなだれる。
2. シャロン
- ティーンエイジャーとなったシャロン(演:アシュトン・サンダース(英語版))は、ケヴィン(演:ジャレル・ジェローム)と仲良くしているものの、テレル(演:パトリック・デシル)のグループにいじめられる毎日を送っている。
- 母ポーラはその後薬物依存に陥り、ヤク代に困って売春婦として働いている。
- フアンは亡くなったものの、テレサはシャロンに食事の世話などの交流を続けている。
- ポーラはテレサがシャロンへ渡した金すら自分に寄越すよう迫る始末だった。
- ある夜シャロンは、ケヴィンが裏庭で女性と性行為をしている夢を見る。
- 別の夜、ケヴィンはシャロンを訪ねて、彼の家近くにあるビーチを訪れる。
- ブラント (en) でマリファナを吸いつつ、ふたりは人生の野望を語り合う。
- 麻薬で酔った後、ふたりはキスを交わし、ケヴィンはシャロンに手淫を行う。
- 翌朝、テレルはケヴィンにいじめの儀式に参加してシャロンを殴るよう命令し、ケヴィンはいやいやこれに従う。
- シャロンはくずおれるのを拒み、ケヴィンは彼を何回も殴りつけることになる。
- シャロンが立ち上がれなくなったところで、テレルや取り巻きが彼を囲み踏みつけ、蹴り始めるが、警備員が現れて彼らは逃げ出す。
- ソーシャル・ワーカーと面談したシャロンは、暴行された相手の素性を話すよう求められるが、シャロンは名前を告げても何の解決にもならないと考える。
- 翌日登校したシャロンは、教室で無防備なテレルの背中を椅子で殴りつける。
- シャロンは逮捕されるが、パトカーに乗せられる時、彼はそばに立っているケヴィンを睨み付ける。
3. ブラック
- 大人になったシャロン(演:トレヴァンテ・ローズ(英語版))は、アトランタで薬物の売人として暮らしており、「ブラック」との通り名で知られている。
- 少年院を出て薬物の売人を始めてから引っ越したシャロンは、かつてのフアンと同様の人生を送っている。
- シャロンの元には、ポーラから頻繁に家に帰るよう求める電話がかかってくる。
- ある夜、彼はケヴィン(演:アンドレ・ホランド(英語版))から電話を受け、自分が食堂で働いているマイアミを訪ねてほしいこと、そしてティーンエイジャーの時の行動を謝罪したいことを伝えられる。
- 翌朝目覚めたシャロンは、自分が夢精していたことに気付く。
- その後、彼は薬物治療施設に住む母ポーラの元を訪ねる。
- 母は売人を辞めるようシャロンを諭すも、シャロンは母に対し今まで溜まっていた思いを吐露し、母もまた今までの行いを後悔する。
- シャロンは、マイアミでケヴィンと再開したが、飲み交わしながら話す気にはなれない。
- 一方のケヴィンも、シャロンの現在の風貌や、彼に会いたいという動機に驚かされる。
- レストランのジュークボックスで “Hello Stranger” (en) を聴いたふたりはケヴィンの家へ向かう。
- ケヴィンは、自分の思うような道でなくても、自分の人生は幸せなものだと打ち明ける。
- そんなケヴィンに、男性はおろか、親密な関係になった人物はケヴィン以来、だれもいなかったことをシャロンは明かす。
- 直後ふたりは和解し、ケヴィンはシャロンを優しく抱きしめる。
- フラッシュバックで、若いシャロンは、月明かりの海辺で遊んでいる。
- あらすじ
- マイアミの貧困地域で、麻薬を常習している母親ポーラ(ナオミ・ハリス)と暮らす少年シャロン(アレックス・R・ヒバート)。
- 学校ではチビと呼ばれていじめられ、母親からは育児放棄されている彼は、何かと面倒を見てくれる麻薬ディーラーのホアン(マハーシャラ・アリ)とその妻、唯一の友人のケビンだけが心の支えだった。
- そんな中、シャロンは同性のケビンを好きになる。そのことを誰にも言わなかったが……。
- 解説
- マイアミを舞台に自分の居場所とアイデンティティを模索する少年の成長を、少年期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代構成で描き、第89回アカデミー賞で作品賞ほか、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞したヒューマンドラマ。
- マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では「リトル(チビ)」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポーラから育児放棄されていた。
- そんなシャロンに優しく接してくれるのは、近所に住む麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の男友達であるケヴィンだけ。
- やがてシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが、自分が暮らすコミュニティではこの感情が決して受け入れてもらえないことに気づき、誰にも思いを打ち明けられずにいた。
- そんな中、ある事件が起こり……。
- 母親ポーラ役に「007」シリーズのナオミ・ハリス、麻薬ディーラーのフアン役にテレビドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のマハーシャラ・アリ。
- プロデューサーとしてアカデミー賞受賞作「それでも夜は明ける」も手がけたブラッド・ピットが製作総指揮。
- 本作が長編2作目となるバリー・ジェンキンスがメガホンをとった。
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外国映画ベストテン
10位
ラ・ラ・ランド
- 『ラ・ラ・ランド』(英: La La Land)は、2016年に公開されたアメリカ合衆国のミュージカル・ロマンティック映画。
- ピアニストの恋愛を描いた映画で、脚本・監督はデミアン・チャゼル、主演はライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが務めた。この映画のタイトルはロサンゼルスと「現実から遊離した精神状態」を意味する。
- チャゼルは2010年に『ラ・ラ・ランド』の脚本を執筆したが、当時脚本に変更を加えずにプロジェクトに出資するスタジオを見つけることはできなかった。
- 2014年のチャゼルの映画『セッション』の商業的成功を受け、サミット・エンターテインメントが『ラ・ラ・ランド』の製作に同意した。
- 作品は2016年8月31日に第73回ヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品としてワールド・プレミアを迎え、同年12月9日にはアメリカ合衆国で公開された。
- 3,000万ドルの製作予算に対し、世界で3億7,000万ドルの興行収入を得ている。
- 『ラ・ラ・ランド』は2016年最高の映画のひとつとして大好評を得た。
- 評論家はチャゼルの脚本・監督、ゴズリングとストーンの演技、ジャスティン・ハーウィッツの映画音楽、ミュージカル・ナンバーを賞賛した。
- 第74回(英語版)ゴールデン・グローブ賞ではノミネートされた7部門すべてを獲得し、第70回(英語版)英国アカデミー賞では11部門でノミネートを受け、6部門を受賞した。
- 第89回アカデミー賞では『タイタニック』(1997年)、『イヴの総て』(1950年)に並ぶ史上最多14ノミネート(13部門)を受け、監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、作曲賞 、歌曲賞(『シティ・オブ・スターズ』City Of Stars)、美術賞の6部門を受賞した。
- あらすじ
- 何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。
- そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。
- ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。
- 解説
- 「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。
- 売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。
- オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。
- そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。
- 初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。
- 「セッション」でアカデミー助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズも出演。
- 第73回ベネチア国際映画祭でエマ・ストーンが最優秀女優賞、第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか同賞の映画部門で史上最多の7部門を制した。
- 第89回アカデミー賞では史上最多タイとなる14ノミネートを受け、チャゼル監督が史上最年少で監督賞を受賞したほか、エマ・ストーンの主演女優賞など計6部門でオスカー像を獲得した。
- スタッフ
- 監督デイミアン・チャゼル 製作フレッド・バーガー
- ジョーダン・ホロウィッツ
- ゲイリー・ギルバート
- マーク・プラット
- キャスト
- ライアン・ゴズリングセバスチャン
- エマ・ストーンミア
- キャリー・ヘルナンデストレイシー
- ジェシカ・ローゼンバーグアレクシス
- ソノヤ・ミズノケイトリン
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これらの作品が、近い将来、ラインナップされると思われる、
動画配信サービスのご紹介。
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Hulu
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U-NEXT
誤字脱字は、あとで、
リライトする予定です。
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